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  • 夏場に向けたエアコンの試運転「毎年行っている」24.3% 三菱電機が冷房の試運転について解説

  • 2023/04/07 0:00 公開  編集部
  •  4月10日は「エアコン試運転の日」として「日本冷凍空調工業会」(東京都)が定め、経済産業省なども夏前の早めの点検を呼びかけています※1。三菱電機 霧ヶ峰PR事務局が東京・大阪にお住まいの30~50代の男女600名に対して実施した調査によると、試運転を毎年行っている生活者は24.3%にとどまり、まだまだ家庭での試運転実施が定着していない実態が明らかになりました。また、試運転をしない理由の1位は「暖房運転が問題なくできていたので冷房運転もできるだろうと思ったから」(50.2%)となりました。しかし暖房運転時に問題なく使えていても、冷房運転時に不具合が発生する場合があります。そのため、“冷房”の試運転が必要です。

     昨年夏、熱中症により救急搬送された方のうち39.5%が住居で熱中症を発症しています※2。対策の1つとしてエアコンの活用が推奨されていますが、故障により部屋が涼しくならないといったトラブルが発生することもあります。それを防ぐため、本格的に暑くなる前に、エアコンに不具合がないかを確認する“冷房”の試運転の実施が重要です。そこで、三菱電機 霧ヶ峰PR事務局より、“冷房”の試運転を実施したほうが良い理由と具体的な試運転実施の方法を解説いたします。

    ※1 経済産業省 夏季を迎える前のエアコン試運転の重要性について(リンク
    ※2 総務省消防庁 報道資料より(リンク

    夏場に向けたエアコンの試運転「毎年行っている」24.3% 三菱電機が冷房の試運転について解説

    毎年エアコンの「試運転」を行っている人はわずか24.3%。「試運転」を行わない理由1位は「この冬、暖房運転が問題なくできていたので冷房運転もできるだろうと思ったから」

     三菱電機 霧ヶ峰PR事務局が行った調査によると、「夏場、故障によりエアコンが使えず困った経験がある」と回答した方は27.2%にのぼり(グラフ1)、具体的には「暑さで辛い思いをした」62.6%、「設置/修理に数週間を要した」41.1%、「急遽エアコンを購入したため、希望のエアコンが購入できなかった」12.3%、といった経験をした方がいることが分かりました(グラフ2)。

    夏場に向けたエアコンの試運転「毎年行っている」24.3% 三菱電機が冷房の試運転について解説
    グラフ1

     

    夏場に向けたエアコンの試運転「毎年行っている」24.3% 三菱電機が冷房の試運転について解説
    グラフ2

     

     「夏場に向けて、ご自宅のリビング/居間でエアコンを本格的に使い始める前に、『試運転』を行っていますか。」という質問に対し、「毎年行っている」と回答した方は24.3%にとどまりました(グラフ3)。また、試運転を知っているにもかかわらず毎年実施していない方に、理由を質問すると「暖房運転が問題なくできていたので冷房運転もできるだろうと思ったから」(50.2%)が最も多い結果となりました(グラフ4)。さらに実体験として、エアコンの暖房運転時は問題なく稼働していたのに、冷房運転時には不具合が見つかった経験がある方が6人に1人以上いることが分かりました(グラフ5)。

     全体として、夏場、エアコンの故障により多くの方が困った経験をしているものの試運転実施には消極的な方が多いことが窺い知れる結果となりました。

    夏場に向けたエアコンの試運転「毎年行っている」24.3% 三菱電機が冷房の試運転について解説
    グラフ3

     

    夏場に向けたエアコンの試運転「毎年行っている」24.3% 三菱電機が冷房の試運転について解説
    グラフ4

     

    夏場に向けたエアコンの試運転「毎年行っている」24.3% 三菱電機が冷房の試運転について解説
    グラフ5

     

    なぜ“冷房”の試運転が必要?

     調査結果から、「暖房運転が問題なくできていたので冷房運転もできるだろうと思ったから」という理由で試運転の必要性がないと判断し、試運転を実施しなかった方が多くいました。しかし、暖房運転時に問題なく使えていても、冷房運転時に不具合が起こるかもしれない部分があります。それは主に結露水(ドレン水)まわりの部分です。暖房運転では室内機の内部に結露が発生しませんが、冷房運転では室内機内部に結露が発生します。

    夏場に向けたエアコンの試運転「毎年行っている」24.3% 三菱電機が冷房の試運転について解説
    <冷房運転時にドレン水を排水している仕組み>

     冷房運転時は、エアコン内部の熱交換器が冷たくなり、吸い込んだ空気を冷やして室内に戻します。このとき、冷たい水の入ったグラスが結露するのと同じように、熱交換器でも結露水(ドレン水)が発生します。この水は壁の配管穴を通るドレンホースで屋外に排出されています。そのため、“冷房”の試運転では「ドレンホースから適切に結露水(ドレン水)が排出されているか」や「室内機から水漏れがしないか」などを確認する必要があります。

     ドレンホースから結露水(ドレン水)が適切に排出されていない場合は、内部に溜まった結露水(ドレン水)がエアコンから漏れ出てくることがあります。また、見えない部分での水漏れにより部屋の壁が腐食する等のトラブルが発生する可能性もあります。夏場、突然の故障や使えないといった事を避けるために、“冷房”の試運転を実施してしっかり確認しておきましょう。

     

    【コラム】エアコンの試運転・修理や買い替えは「夏が来る前」に!
    試運転をしたほうがよいことは理解するものの、夏までまだ時間のある4月・5月に、試運転をする必要性はなかなか感じないかもしれません。そこでエアコンをはじめとする電化製品の修理や取付工事をする三菱電機システムサービス㈱の担当者にエアコンの修理や取付工事の混雑状況等を聞いてみました。「エアコンの試運転・修理や買い替えは“夏が来る前”に済ませたほうがいい」とのことですが、なぜ夏が来てからだとダメなのでしょうか。

    ■エアコンの設置・修理においての繁忙期は?
    →エアコンの設置・修理工事は「6月~8月」が繁忙期です。

    ■通常時と繁忙時の忙しさはどのくらい違う?
    →7月の設置・修理工事は4月の約2.6倍以上にもなります!その中でも梅雨明けする7月からお盆明けの8月までの気温が最も高い時期は、多忙を極めます。また、7月・8月は水漏れ不具合などの問い合わせが多く、エアコンが必需品になってくる時期であるため、より繁忙、かつスピードが求められます。さらに言えば、エアコン以外の家電製品の修理、取付工事の繁忙期もエアコンの繁忙期と重なるので、本当に忙しくなります。

    夏場に向けたエアコンの試運転「毎年行っている」24.3% 三菱電機が冷房の試運転について解説
    グラフ6  2022年4月~9月までのエアコン相談件数月別推移(三菱電機調べ)

     

     暑さがくると同時に、エアコンの修理や据付工事が途端に増え、さらに他の家電製品の修理などの繁忙時期と重なってしまい、6月~8月はかなり混み合うことがよくわかりました。また、修理を依頼できたとしても補修用性能部品※3の保有期間(三菱電機「霧ヶ峰」の場合は製造終了後10年)を過ぎていると、修理のための部品が手配できず、結局買い替えが必要になってしまうことも。夏、エアコンが本当に必要な時に、すぐに使えるように、ぜひ早めに試運転を実施して、調子が悪い場合は暑さが来る前に修理もしくは買い替えを済ませておきましょう。

    ※3 補修用性能部品:製品の機能を維持するために必要な修理用部品

     

    チェック項目で簡単試運転!プロが教えるエアコン“冷房”試運転の3ステップ

    冷房ならではの「赤枠のチェックポイント」も確認しながら試運転を実施しましょう。

    夏場に向けたエアコンの試運転「毎年行っている」24.3% 三菱電機が冷房の試運転について解説

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