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  • 【土屋鞄製造所】キノコの菌糸体から生まれたレザー代替素材「Mylo」を採用したプロトタイプ製品を発表

  • 2022/06/13 0:00 公開  編集部
  • 1965年創業、ランドセルや大人向けの鞄・革小物を製造販売する「土屋鞄製造所」(本社・東京都足立区 以下、土屋鞄)は、米国のバイオテック企業「Bolt Threads(ボルト・スレッズ)社」と共に、同社が開発したキノコの菌糸体から生まれたレザー代替素材「Mylo(マイロ)」を採用した新素材モデルを、国内ブランドとして初めて共同開発しました。土屋鞄はBolt Threads社に出資を行い、Myloの素材開発及び製品開発を共同で行う業務提携を結んでいます。

    【土屋鞄製造所】キノコの菌糸体から生まれたレザー代替素材「Mylo」を採用したプロトタイプ製品を発表

    土屋鞄は2021年夏からMyloを用いた新素材モデルの試作を続けており、この度ランドセル、鞄、小物などプロトタイプ計6型を発表。6型の内、財布1型は2022年内の発売を目指します。発表に伴い、6月9日(木)~30日(木)の間、土屋鞄・渋谷店にて、期間限定展示も実施します。Myloを採用することで、同社のイノベーションと土屋鞄のクラフツマンシップをかけ合わせた新しいものづくりの発展に貢献していきます。

    ■特設ページ:
    (土屋鞄)リンク
    (objcts.io)リンク
     

    Mylo採用背景

    土屋鞄は、価値感が多様化する現代において使い手に新たな素材の選択肢を提案するため、「土屋鞄製造所(大人向け鞄)」「土屋鞄製造所(ランドセル)」「objcts.io」の3ブランドそれぞれを代表する製品にMyloを採用しました。特徴は、従来の革素材のように上質な風合いと質感を持っているだけでなく、安定した供給が見込まれる革新的な代替素材でもあることです。土屋鞄のミッションである「時を超えて愛される価値をつくる」の実現に向けて、時代に合わせて使い手にとっての「特別な一つ」を届けられるよう、新しいものづくりへの挑戦を続けていきます。

    ■各社代表コメント
    Bolt Threads CEO ダン・ウィドマイヤー(Dan Widmaier)より

    土屋鞄と開発に取り組むことができたのは光栄なことであり、Myloがグローバルに発展したときに創造する未来を垣間見ることができました。熟練した土屋鞄の職人たちとのコラボレーションが生み出した数々のMylo製品からは、「ものづくりへの深いコミットメント」と、「より良い未来を目指すイノベーション」の美しい調和を見て取ることができます。

    土屋鞄製造所 社長 土屋成範より
    初めてMyloを手にした時、革新的な技術が生み出す素晴らしい手触りに驚き、また使い手の価値観が多様化する現代において、新たな選択肢となりうる素材だと感じました。長年培ってきた日本の職人技と、Bolt Threads社の最先端の技術「Mylo」を使った新しいものづくり。お客さまにとっての「特別な一つ」を世界に向けてお届けできる日を楽しみにしています。
     

    Myloとは

    【土屋鞄製造所】キノコの菌糸体から生まれたレザー代替素材「Mylo」を採用したプロトタイプ製品を発表

    【土屋鞄製造所】キノコの菌糸体から生まれたレザー代替素材「Mylo」を採用したプロトタイプ製品を発表

    【土屋鞄製造所】キノコの菌糸体から生まれたレザー代替素材「Mylo」を採用したプロトタイプ製品を発表

    「Mylo」は、キノコの菌糸体(菌が構成する、根のような糸状の組織体)から生まれた新素材で、「マッシュルームレザー」ブームの火付け役となったレザー代替素材です。菌糸体の微細な繊維で、柔らかな手触りと上質感のある風合いを実現しました。加工によって柔軟性を持たせることが可能なので、さまざまな製品に利用できる高い汎用性も持ち合わせています。菌糸体は、100%再生可能なエネルギーで稼働する、最先端の垂直農法施設で生育されます。生育に必要なものは、水と空気とマルチング材(菌糸体の生育時に培地の表面を覆うもの)のみです。2週間足らずの短い周期で生育できるため、安定した供給が見込まれています。
     

    プロトタイプについて

    土屋鞄は、2021年夏からBolt Threads社と綿密なミーティングを重ね、Myloを取り入れた新素材モデルのプロトタイプを東京・西新井の自社工房にて制作しています。最初のアイテムとしてコンパクト財布「Mylo™ハンディLファスナー」の年内発売を予定しています。

    ■製品開発責任者コメント
    土屋鞄製造所 商品企画室 室長 鬼木めぐみより
    新しい素材を身近なアイテムで試してもらい、多くのフィードバックを受けることが次の一歩に繋がるはずであるという思いから、最初の製品に土屋鞄で大きな支持を得ているハンディLファスナーを採用しました。Myloには審美的な「革らしさ」があり、しなやかさや肌馴染みの良い風合いを備えているため、小物でも充分仕立て映えすると考えています。製品化にあたって、いくつものサンプル制作や強度試験、使用試験で検証を重ねることで、Mylo™比率は全体の90%を実現しています。近い将来、より多くのアイテムを楽しんでいただけるよう商品開発を進めていきます。

    ■開発中のプロトタイプ

    【土屋鞄製造所】キノコの菌糸体から生まれたレザー代替素材「Mylo」を採用したプロトタイプ製品を発表

    土屋鞄製造所(大人向け鞄)
    Mylo ハンディLファスナー

    外装と内装にMyloを採用(Mylo比率90%)。紙幣・小銭・カードが収納可能な土屋鞄定番のL字型のファスナー付きミニ財布。※年内の発売を目指し開発中
    サイズ:縦8.8×横11.6×厚み2.2cm

    【土屋鞄製造所】キノコの菌糸体から生まれたレザー代替素材「Mylo」を採用したプロトタイプ製品を発表

    土屋鞄製造所(ランドセル)
    ランドセル

    外装の82%にMyloを採用。土屋鞄の中で最もベーシックな形のランドセル。
    サイズ:高さ32.3×幅26.0×マチ18.1cm
     

    【土屋鞄製造所】キノコの菌糸体から生まれたレザー代替素材「Mylo」を採用したプロトタイプ製品を発表

    土屋鞄製造所(大人向け鞄)
    スクエアバッグ

    外装全てにMyloを採用。幅広いスタイルに馴染むブリーフ型バッグ。
    サイズ:縦26.5×横39.0×マチ6.0cm

    【土屋鞄製造所】キノコの菌糸体から生まれたレザー代替素材「Mylo」を採用したプロトタイプ製品を発表

    土屋鞄製造所(大人向け鞄)
    スリムケース

    外装全てにMyloを採用。フラットな設計のスリムケース。
    サイズ:縦22.0×横31.0×厚み0.5cm

    【土屋鞄製造所】キノコの菌糸体から生まれたレザー代替素材「Mylo」を採用したプロトタイプ製品を発表

    objcts.io
    バックパック ミディアム

    外装上部と背面にMyloを採用。高級ナイロン「デイビス」を組み合わせた軽量なバックパック。
    サイズ: 縦45×横30×マチ10cm
     

    【土屋鞄製造所】キノコの菌糸体から生まれたレザー代替素材「Mylo」を採用したプロトタイプ製品を発表

    objcts.io
    ウォレットバッグ

    リサイクルナイロンを使用したショルダー部分以外は全てMyloを採用したショルダーバッグ。
    サイズ:縦18.2×横13cm×厚み1.5cm
    紐の長さ:58cm

    渋谷店での展示イベントを実施

    【土屋鞄製造所】キノコの菌糸体から生まれたレザー代替素材「Mylo」を採用したプロトタイプ製品を発表

    レザー代替素材「Mylo」を採用したプロトタイプ6型を、6月9日(木)より土屋鞄・渋谷店内にて期間限定展示いたします。実際の質感や風合いを、手に取って確かめることができます。
    展示期間:6/9(木)~6/30(木)10:00〜21:00
    展示店舗:土屋鞄製造所 渋谷店(東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア11F)

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